ヒント付きの2元2次連立方程式です。
[解] ① より x=y または x=-2y
「 ヒント:① より x=y または x=-2y 」を、
正しいと認めて受け入れれば、
2つの連立方程式を作ることができます。
と、
それから、
です。
この新しい連立方程式は、
1番目の式を、
2番目の式に代入して、
解くことができます。
例えば、
でしたら、
1番目の式 x=y を、
2番目の式の x に代入します。
代入した式は、
=16 です。
y の 2次方程式ですから、
解くことができます。
ですが、
「 ヒント:① より x=y または x=-2y 」を、
「① よりって、どういうこと・・・?」であれば、
正しいと認めて受け入れていませんから、
先に進めません。
子ども自身の答えを出す気持ちが
とても強ければ、
自力で何とかしようとします。
「① より」と、
ヒントに書いてありますから、
① を見ます。
(x-y)(x+2y)=0 です。
この式から、
x=y または x=-2y を見ても、
導き方を思い付きません。
自力で何とかしようとする子であれば、
「先に ① を見ても、
何かを思い付かなければ、
x=y または x=-2y から、
① を見る向き」を、
「こっちからで、あれば・・・」と、
思い付きます。
x=y または x=-2y から、
① の (x-y)(x+2y)=0 を見ることから、
x=y から、
(x-y) を作ろうとします。
すると、
x=y の y を、
左に動かすことで、
x-y=0 になりますから、
① の (x-y)(x+2y)=0 から、
出てくる式であることに、
すぐに気が付きます。
答えを出す気持ちが、
ここまで強くない子であれば、
「① を見ても、分からない」と聞きます。
この子に、
「① からではなくて、
ヒントから、
① が出るかなぁ?」のような教え方をすれば、
「① を見ても、分からない」と聞いた子の
内容を受け止めたことにならないでしょう。
この子の希望は、
ヒントの「① より」を解明したいのです。
ですから、
① の (x-y)(x+2y)=0
(x-y) を示して、
「x=y は、ここから」と、
ボソッと言うだけの教え方をします。
すると、
「① より」を解明できたのですから、
この子は、
「あっ!」となります。
(基本 -1058)、(分数 -441)