数学全体の系統発生を、個々の子どもの個体発生で繰り返します。これが、計算の答えを自力で出せるようになる学びです。

個体発生で、

系統発生が繰り返されると、

生物学にあるようです。

 

このことの真偽はともかく、

算数や数学の計算でも、

同じようなことが起こっています。

 

 

数学の系統発生で、

例えば、

3-8=  の答えを出せない不自由さを、

-5 を認めて受け入れることで、

3-8=-5  と、

答えを出せるようにしています。

 

あるいは、

 {x^{2}=2}  の解を出せない不自由さを、

\sqrt{2\:} を認めて受け入れれば、

x= ±\sqrt{2\:}  と

解を出すことができます。

 

同じように、

 {x^{2}=-4}  の解を出せない不自由さを、

 2{\normalsize {i}} を認めて受け入れれば、

x= ±2{\normalsize {i}}  と

解を出すことができます。

 

 

今、すでにできる部分をそのまま残して、

例えば、

8-3=5  をそのまま残して、

3-8=-5  と広げています。

 

あるいは、

 {x^{2}=4}  の解、x=±2  をそのまま残して、

 {x^{2}=2}  の解、x= ±\sqrt{2\:}  と広げています。

 

同じように、

 {x^{2}=1}  の解、x=±1  をそのまま残して、

 {x^{2}=-4}  の解、x= ±2{\normalsize {i}}  と広げています。

 

 

この例とは、見た目がかなり違いますが、

数唱と、数字を読み書く力から、

5+1=  や、

3+2=  や、

4+3=  や、

6+5=  のようなたし算の答えを

数えて出す計算に広げています。

 

ジックリとお考えいただければ、

数唱と、数字を読み書く力から、

このたし算への広げ方は、

系統発生になっています。

 

この系統発生を、

個体発生で繰り返すことが、

計算の答えを自力で出せるようになる学びです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1366)、(+-  {\normalsize {α}} -749)

(分数  {\normalsize {α}} -543)

 

関連:2023年07月24日の私のブログ記事

「「今」の力が、

「いち、に、さん、・・・」と唱える数唱と、

数字の読みと、数字の書きであれば、

「次」は、たし算になります」。