筆算のかけ算の計算の仕方を、繰り上がりのあるときも、ないときも含めて、「違いがありながら同じ計算」として、つかみます。

「何から何までまったく同じ」ではなくて、

わずかな違いがありながらも、

「同じような」計算が繰り返されます。

 

例えば、

筆算のかけ算  {\normalsize {\begin{array}{rr}\:523 \\ \:\:\times\:\:\:\:\:\: 7\\ \hline \end{array}}}\\  の答えの出し方です。

 

{\normalsize {\begin{array}{rr}\:523 \\ \:\:\times\:\:\:\:\:\: 7\\ \hline \end{array}}}\\  の 7 と 3 を見て、

7×3=21  と掛けて、

21 の 1 を

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  \:523 \\ \:\:\times  \:\:\:\:\:\: 7 \\ \hline \:\:\:\:\:\:\:1\end{array}  }}\\  と書いて、

21 の 2 を覚えて、

7 と、523 の 2 を見て、

7×2=14  と掛けて、

覚えている 2 を、

14+2=16  と足して、

16 の 6 を、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  \:523 \\ \:\times  \:\:\:\:\:\: 7 \\ \hline \:\:\:\:\:61\end{array}  }}\\  と書いて、

16 の 1 を覚えて、

7 と 5 を見て、

7×5=35  と掛けて、

覚えている 1 を、

35+1=36  と足して、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  \:523 \\ \:\times  \:\:\:\:\:\: 7 \\ \hline \:3661\end{array}  }}\\  と書きます。

 

 

あるいは、

{\normalsize {\begin{array}{rr}\:123 \\ \:\:\times\:\:\:\:\:\: 3\\ \hline \end{array}}}\\  でしたら、

掛ける数 3 と、掛けられる数 3 を見て、

3×3=9  と掛けて、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  \:123 \\ \:\:\times  \:\:\:\:\:\: 3 \\ \hline \:\:\:\:\:\:\:9\end{array}  }}\\  と書いて、

掛ける数 3 と、掛けられる数 2 を見て、

3×2=6  と掛けて、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  \:123 \\ \:\times  \:\:\:\:\:\: 3 \\ \hline \:\:\:\:\:69\end{array}  }}\\  と書いて、

掛ける数 3 と、掛けられる数 1 を見て、

3×1=3  と掛けて、

{\normalsize {\begin{array}{rr}\: 123\\ \:\times\:\:\:\:\:\: 3 \\\hline 369 \end{array}}}\\  と書きます。

 

 

そして、

繰り上がりのあるときと、

ないときとの少しの違いがあるものの

大筋で同じような答えの出し方をつかみます。

 

繰り上がり数を覚えておいて、

次のかけ算の答えに足すのか、

繰り上がりがないのかの

少しの違いです。

 

子どもがつかむ内容は、

この少しの違いまで含む

筆算のかけ算の計算です。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1674)、(×÷  {\normalsize {α}} -280)