2021年04月03日(土)~2021年04月09日(金)のダイジェスト。

21年04月03日(土)

 

答えの出し方を理解できれば、

計算することができます。

 

計算して答えを出すことで学ぶ:

「出す学び」のための理解です。

 

意味を言葉で説明されて、

「分かった!」となる理解まで、

(「入れる学び」のための理解)

必要としません。

 

 

21年04月04日(日)

 

方程式は、

解く前に解き方を決めます。

その後で解きます。

 

子どもが自力で

計算できない方程式を教えるとき、

このような解き方を体験させます。

 

例えば、

方程式 3x+12-5x=0 を計算できない子に、

「どうやるの?」と聞きます。

 

「どうやるの?」と、

自分に問う習慣を育てるためです。

その後で、解き方を教えます。

 

 

21年04月05日(月)

 

筆算のたし算:100問を

解き終える粘り(集中力)を育てます。

 

筆算のたし算を計算する

一定の速さのリズムを持たせることで、

粘りを育てることができます。

 

数字を上から下に見ることや、

足すこと、

答えを書くことのような動作を繰り返します。

リズムがあります。

 

リズムを持たせるために、

計算をリードしながら、

子どもの計算力を評価します。

 

例えば、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 33 \\ \hline \end{array} }} \\ の 7 と 3 を示しながら、

「7+3=10」と早口で計算して、

子どもが何をするのかを待ちます。

 

子どものすることを見れば、

7+3= の指が取れていることや、

答え 10 の 0 を書いて、

1 を繰り上がり数として覚える力を

評価できます。

 

 

21年04月06日(火)

 

「なぜ?」とする子を、

「正しいと認めて、受け入れる」方向にリードして、

疑問を抱えたままで、

ルートの計算に慣れさせます。

 

こうして、

2次方程式に進み、

解にルートが出ても、

自然に受け入れることができるようにします。

 

この流れから、子どもは、

ルートの計算が、

2次方程式を解くための

準備であったことに気付きます。

 

 

21年04月07日(水)

 

四則混合を計算する前に、

計算順を、子どもに決めさせます。

 

 {\Large\frac{1}{2}} {\Large\frac{3}{4}}× {\Large\frac{2}{5}}× {\Large\frac{5}{9}}= の最初の計算を、

 {\Large\frac{3}{4}}× {\Large\frac{2}{5}}× {\Large\frac{5}{9}} の 2 つの × を囲むように、

指先で楕円を描いて、子どもに示させます。

 

 {\Large\frac{3}{4}}× {\Large\frac{2}{5}}× {\Large\frac{5}{9}} \require{cancel}\displaystyle {\frac{\begin{matrix}1\\\cancel{3}\end{matrix}\,}{\begin{matrix}\cancel{4}\\2\end{matrix}\,}}× \require{cancel}\displaystyle {\frac{\begin{matrix}1\\\cancel{2}\end{matrix}\,}{\begin{matrix}\cancel{5}\\1\end{matrix}\,}}× \require{cancel}\displaystyle {\frac{\begin{matrix}1\\\cancel{5}\end{matrix}\,}{\begin{matrix}\cancel{9}\\3\end{matrix}\,}} {\Large\frac{1}{6}} と、

1 度で計算してほしいためです。

 

21年04月08日(木)

 

たし算を、

指で数えて計算している子を、

正確に理解するための

少しばかり面白い視点を、

親にお伝えすることがあります。

 

試しに、

2 通りの方法で、

たし算 10 問、例えば、

7+4=、8+6=、9+5=、6+8=、2+9=、

7+8=、9+4=、7+6=、8+9=、7+7= を、

計算していただきます。

 

その 1 つの計算方法は、

7+4= を見ただけで、

答え 11 を出す計算です。

 

もう 1 つの計算方法が、

7+4= の 7 の次の 8 から、

ブツブツと声に出してつぶやきながら、

でも、早口で構いませんので、

8、9、10、11 と指で数えて、

答え 11 を出す計算です。

 

2 通りの方法で計算していただいた後、

いくつかの新しい視点をお伝えします。

 

 

21年04月09日(金)

 

18÷2= のようなわり算 20 問を、

見たら答えが出る計算と、

九九を下から唱える計算の両方を、

親に体験していただきます。

 

その後で、

計算の仕方と、

計算を説明できるのかどうかが、

大きく違うことをお伝えすることがあります。

 

言葉で説明できるのは、

九九を下から唱える計算です。

 

このような流れ自体が、「出す学び」です。

計算して答えを出す体験をした後だから、

「なるほど!」と納得できる学び方です。