約分の約数を出す感覚があります。この感覚をつかむ子どもを手伝います。

子どもが、

約数を探せない約分を、

無言で示して、聞きます。

 

 {\Large\frac{4}{30}}= です。

 

とても上手な質問の仕方です。

 

問題を見て、約数を出したいのですから、

問題を見たまま、

無言で示すだけの聞き方です。

 

こちらは、
 {\Large\frac{4}{30}}= を、見てすぐに、
「2 で」と教えます。

 

子どもは、

問題  {\Large\frac{4}{30}}= を見たまま、

「あっ・・」となります。

 

質問する子は、

必ず、何らかの

当たりを付けています。

 

「2 のような気がするが・・」のような感じです。

 

で、

こちらに、無言で聞き、

こちらが、

 {\Large\frac{4}{30}}= を、見てすぐに、

「2 で」と、

約数を出せることを目撃します。

 

そして、

「やはり、そうか・・」と確信します。

 

「約数を浮かべる感覚」のような何かがあって、

こちらは、

その何かで、

 {\Large\frac{4}{30}}= を、見てすぐに、

約数 2 が出るらしい・・との確信です。

 

 

さて、

分数の約分まで進んでいる子です。

 

7+8= を見たら、

答え 15 が出ます。

 

14-9= を見たら、

答え 6 が出ます。

 

8×6= を見たら、

答え 48 が出ます。

 

21÷3= を見たら、

答え 7 が出ます。

 

このような答えを出す何かを、

たし算だけではなくて、

ひき算でも、

かけ算でも、

わり算でも持っています。

 

だから、

ハッキリと言葉で意識していないだけで、

「約数を出す何か」があると感じています。

 

そして、

「約数を出す何か」をつかまなければ・・と、

何となく感じています。

 

このような子ですから、

 {\Large\frac{4}{30}}= の約数を聞かれたら、

「2 で」と、すぐに手伝います。

 

こうすれば、

問題  {\Large\frac{4}{30}}= の約数 2 を

子どもは、

こちら経由で出します。

 

 

別の問題

 {\Large\frac{26}{65}}= も、

子どもから約数を聞かれます。

 

子どもは無言で、

問題  {\Large\frac{26}{65}}= を指さします。

 

こちらは見てすぐに、

「13 で」と教えます。

 

「あぁ、そうか・・」のようになった子は、

問題  {\Large\frac{26}{65}}= を見ただけで、

約数 13 を出す体験を、

こちら経由でします。

 

このように手伝って、

この子が、

「約数を出す感覚」をつかむ手助けします。

 

(基本  {\normalsize {α}} -429)、(分数  {\normalsize {α}} -167)