子どもが、
約数を探せない約分を、
無言で示して、聞きます。
= です。
とても上手な質問の仕方です。
問題を見て、約数を出したいのですから、
問題を見たまま、
無言で示すだけの聞き方です。
こちらは、
= を、見てすぐに、
「2 で」と教えます。
子どもは、
問題 = を見たまま、
「あっ・・」となります。
質問する子は、
必ず、何らかの
当たりを付けています。
「2 のような気がするが・・」のような感じです。
で、
こちらに、無言で聞き、
こちらが、
= を、見てすぐに、
「2 で」と、
約数を出せることを目撃します。
そして、
「やはり、そうか・・」と確信します。
「約数を浮かべる感覚」のような何かがあって、
こちらは、
その何かで、
= を、見てすぐに、
約数 2 が出るらしい・・との確信です。
さて、
分数の約分まで進んでいる子です。
7+8= を見たら、
答え 15 が出ます。
14-9= を見たら、
答え 6 が出ます。
8×6= を見たら、
答え 48 が出ます。
21÷3= を見たら、
答え 7 が出ます。
このような答えを出す何かを、
たし算だけではなくて、
ひき算でも、
かけ算でも、
わり算でも持っています。
だから、
ハッキリと言葉で意識していないだけで、
「約数を出す何か」があると感じています。
そして、
「約数を出す何か」をつかまなければ・・と、
何となく感じています。
このような子ですから、
= の約数を聞かれたら、
「2 で」と、すぐに手伝います。
こうすれば、
問題 = の約数 2 を
子どもは、
こちら経由で出します。
別の問題
= も、
子どもから約数を聞かれます。
子どもは無言で、
問題 = を指さします。
こちらは見てすぐに、
「13 で」と教えます。
「あぁ、そうか・・」のようになった子は、
問題 = を見ただけで、
約数 13 を出す体験を、
こちら経由でします。
このように手伝って、
この子が、
「約数を出す感覚」をつかむ手助けします。
(基本 -429)、(分数 -167)