45×20= を、
筆算に書かないで、
このまま計算する計算の仕方を
子どもに教えます。
計算の仕方を理解させることと、
少し違います。
子どもが、
自力で計算できるようにすることです。
この子は、
のように、
筆算に書けば、計算できます。
まず、
のように、
20 の 0 を、
そのまま真下に書きます。
次に、
を計算します。
これは、
十の位のかけ算です。
計算して、
です。
このように計算できますから、
この計算の手順を、
45×20= に応用できれば、
自力で計算できるはずです。
ですが、
このレベルの計算力の子には、
応用することが、
相当に難しいようです。
計算の仕方、
つまり、
答えの出し方を教えて、
45×20= を、
自力で計算できるようにします。
答えの出し方だけを、
直接に教えることができる教え方は、
実は、
こちらの計算の実況中継を見せる教え方です。
こうすると、
こちらの計算を見ている子は、
「なるほど、
このように計算するのか・・」と、
普通はなりますから、
直接、
答えの出し方を学ぶことになります。
しかも、
こちらの計算の実況中継で出た答えを、
子どもに書かせることで、
子どもは、
自動的に、答えの出し方に参加してしまいます。
傍観者として見ているだけではなくて、
答えを書くことで、
答えの出し方に参加してしまいます。
以下は、
子どもに見せる実況中継の一例です。
45×20= の 0 を示して、
「これ」、
= の右、
数字 2~3 個くらい右を示して、
「ここ」です。
見ている子は、
0 を示されたら、
0 を見ます。
そして、
「これ」と言われたら、
「このゼロ(0)のことらしい」と理解して、
= の右、
数字 2~3 個くらい右を示されたら、
そこを見て、
「ここ」と言われたら、
「ここに書くのだな・・」と理解して、
45×20= 0 と書きます。
自然にこうします。
計算問題の魔力なのでしょうか、
45×20= を見た子は、
計算して、
答えを出して、
書いてしまいたい気に、
自然になっています。
だから、
こちらの計算の実況中継を見せられたら、
他人事ではなくて、
自分事として、
こちらの計算の実況中継を見て、
こちらが出した答えを、
子どもは、
自然に書きます。
続いて、
45×20= 0 の
2 と、5 をこの順に示しながら、
「にごじゅう(2×5=10)」、
= の右に書いてある 0 の左側を示して、
「ここ、ゼロ(0)」、
「指、いち(1)」です。
答えの出し方の実況中継を見ている子は、
「2 から、5 を見て、
2×5=10 と計算して、
0 だけを書いて、
1 を指に取る・・」のような感じで理解して、
45×20= 00 と書き、
指を 1 本伸ばします。
この後は、
45×20= 00 の
2 と、4 をこの順に示しながら、
「にしがはち(2×4=8)」、
子どもが指に取った 1 を触って、
「1 増えて、9」、
= の右に書いてある 00 の左側を示して、
「ここ、く(9)」です。
子どもは、
計算の仕方をつかもうとしながら見ていますから、
45×20= 900 と書きます。
のような筆算に書けば、
自力で、
と計算する計算力があります。
を、
1 行で計算できるのですから、
かなり高いレベルの計算力です。
ですから、
45×20= の計算の仕方を、
こちらの計算の実況中継を見て、
答えを書くような参加をすることで、
ほぼつかんでしまいます。
(基本 -547)、(×÷
-119)