こちらが自力で答えを出している様子を見せるだけです。これを見て、子どもは学び、自力で答えを出せるようになります。こうなるために、こちら自身が、一定であることを努力して保つようにします。そうすれば、子どもは、同じ実況中継型リードを繰り返し見ることができます。

3+1=  の 3 を示して、

「さん」と言って、

1 を示して、

「し」と言って、

= の右を示して、

「ここ、し(4)」と言います。

 

子どもの真後ろに立ち、

速い動作と早口で、

この実況中継型リードを見せます。

 

見て、学ぶのは、

子どもです。

 

こちらは、

実況中継型リードを見せて、

① こちら自身が、一定しているのかと、

② 子どもの学びの変化を、

観察します。

 

 

こちらが見せる実況中継型リードを、

子どもが、まねして、

自力で答えを出せるようになるまで、

10問、

20問と繰り返します。

 

10回、

実況中継型リードを見せても、

20回、

実況中継型リードを見せても、

どの 1回も、

判で押したように、

同じであることが大事です。

 

同じことを繰り返すことで、

まねできるように学ぶ子どもを助けます。

 

「同じ」にそろえることは、

こちらの動きのスピードだけでなく、

話す文言だけでなく、

内面の気持ちも、

判で押したようにそろえます。

 

 

子どもの学びの変化を観察しながら、

実況中継型リードを見せていますから、

リアルタイムで子どもの変化が分かります。

 

「まったく分からない状態」であることから、

「ここは分かったらしい」と変化し始めて、

「ほとんどつかめたらしい」となり、

「同時に計算しているらしい」と変わることが、

リアルタイムで観察できるものの

観察結果に一喜一憂して、

こちらの気持ちを揺れ動かさないようにします。

 

そして、

判で押したように同じであることを

こちら自身が保つために、

実況中継型リードを見せているこちら自身を

リアルタイムで観察して、

同じでない部分を修正し続けます。

 

 

繰り返しの回数が増えると、

まねするための

子どもの学び方が、

確実に変わっていきます。

 

少しずつですが、

こちらが見せる前に、

こちらが見せる実況中継型リードと

同じような答えの出し方を

子ども自身、

内面で行うようになります。

 

真後ろから見ていますから、

子どものこのような変化を、

とてもよく観察できます。

 

自分の変化の仕方の

感じ方だけでなく

表現の仕方も

個人差がありますから、

目の前の子の変化を楽しみます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1605)、(+-  {\normalsize {α}} -896)