こちらが見せる実況中継型リードは、こちら自身をリードしている見本です。子どもが学ぶことは、自分自身のリードの仕方です。答えの出し方自体と、少し違います。

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 54 \\ - 28 \\ \hline \end{array} }} \\  の答えの出し方を、

実況中継型リードを見せて教えることで、

「つかんだ」と自己評価する感覚を、

子どもに育てようとしています。

 

こちらが見せる実況中継型リードを、

「まねできるようになった」が、

「つかんだ」になります。

 

「分かった」と、

かなり違います。

 

こちらが自力で答えを出している様子を見せる

実況中継型リードを

まねすることができるのですから、

子どもも、

自力で答えが出せるようになった状態です。

 

ですから、

「答えの出し方をつかんだ」なのです。

 

 

実況中継型リードの実例です。

一つの基本の型です。

 

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 54 \\ - 28 \\ \hline \end{array} }} \\  の 4 と 8 を示して、

「4-8=  、引けない」、

「14-8=6」と言って、

8 の真下を示して、

「ここ、ろく(6)」と言って、

子どもが、 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:54 \\ -\: 28\\ \hline \:\:\:\:6\end{array} }} \\  と書いたら、

5 を示して、

「いち(1)減って、し(4)」、

2 を示して、

「4-2=2」と言って、

2 の真下を示して、

「ここ、に(2)」と言って、

子どもが、 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:54 \\ -\: 28\\ \hline \:26\end{array} }} \\  と書いたら、

この 1問の実況中継型リードを終えます。

 

 

同じようなひき算

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 52 \\ - 38 \\ \hline \end{array} }} \\  や、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 63 \\ - 39 \\ \hline \end{array} }} \\  に、

同じような実況中継型リードを、

繰り返して、見せます。

 

そして、

子どもが、

「まねできるようになった」と変化するのを

こちらは待ちます。

 

まねできるようになれば、

自力で答えを出せるようになるので、

こうなるまで、

こちらは待ちます。

 

 

「もう、できる」と言ってくれる子もいます。

 

こちらが、

実況中継型リードを見せようとすると、

黙って、

払いのけようとする子もいます。

 

さまざまな方法で、

子どもは、

自分が変化したことを

こちらに知らせてくれます。

 

実際に、

基本の型を参考にして

実況中継型リードを見せて、教えれば、

子どもがどのように変化して、

どのように知らせてくれるのかを

体験知として持てます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1600)、(+-  {\normalsize {α}} -893)