まったく突然に実況中継型リードを見せる教え方は、できそうでできないことです。失敗したら、見せる回数を増やすことが、補償です。

目の前の子が、

① 初めての 5 を足すたし算のときや、

② 自力で答えを出すスピードが遅いときや、

③ 自力で答えを出せるのに

ボ~ッとしているときのどれかのとき、

実際に、

相当に速いスピードの実況中継型リードを、

突然に見せることは、

このような教え方が初めてのとき、

こちらに、

かなりの勇気が必要です。

 

実際に、

前触れなどないままに、

まったくの突然に、

速いスピードの実況中継型リードを見せることは、

文字を理解しただけの学習知では、

できそうで、

できないことです。

 

 

例えば、

初めての 5 を足すたし算の子に、

「答えの出し方の見本を見せます」、

「かなり速いスピードの計算です」、

「何回も繰り返して見せます」、

「分かるところだけを盗んでみましょう」などと、

言いたくなります。

 

このような前触れをなく、

いきなり、

8+5=  の 8 を示して、

早口で、「はち」と言って、

5 を示して、

早口で、「く、じゅう、じゅういち、じゅうに、じゅうさん」と言って、

= の右を示して、

「ここ、じゅうさん(13)」と、早口で言うような

実況中継型リードを

見せることにためらうのが普通でしょう。

 

でも、

安心できる保険があります。

 

見せる回数は、

子どもが、

「分かった」となるまで、

何回見せても構わないことです。

 

1回だけではないのです。

 

3~4回と

見せても構わないのです。

 

5回、10回と見せても、

構わないのです。

 

 

失敗したら、

その分だけ、

見せる回数が増えるだけです。

 

こちらの失敗があっても、

見せる回数を増やすことで、

補償しています。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1627)、(+-  {\normalsize {α}} -910)