共通分母の探し方のお勧めは、大きい方の倍数を、小さい方で割る連鎖です。

 {\Large\frac{1}{2}} {\Large\frac{1}{3}}=  の 2 と 3 を示して、

「3÷2=、できない(割り切れない)」、

「2倍して、6」、

「6÷2=3、できる(割り切れる)」、

「下、6」と言う流れを、

実況中継型リードの基本にします。

 

この基本の流れを、

判で押したように繰り返します。

 

なお、

「2倍して、6」とは、

大きい方の分母 3 を、2倍することです。

 

子どもには、

回りくどい言い方よりも、

「2倍して・・・」だけで、

3 を 2倍することと理解できます。

 

子どもの聞き方と、

大人の聞き方は、

ここまで違います。

 

 

 {\Large\frac{1}{3}} {\Large\frac{2}{9}}=  でしたら、

3 と 9 を示して、

「9÷3=、できる(割り切れる)」、

「下、9」と言います。

 

「できる」とは、

「割り切れる」です。

 

「できない」とは、

「割り切れない」です。

 

ここでは、このような意味です。

 

 

 {\Large\frac{1}{12}} {\Large\frac{1}{14}}=  でしたら、

12 と 14 を示して、

「14÷12=、できない」、

「2倍して、28」、

「28÷12=、できない」、

「3倍して、42」、

「42÷12=、できない」、

「4倍して、56」、

「56÷12=、できない」、

「5倍して、70」、

「70÷12=、できない」、

「6倍して、84」、

「84÷12=、できる」、

「下、84」と言います。

 

ここまで長くなっても、

基本の流れのままです。

 

大きい方の倍数を、

小さい方で割り切れるまで、

倍数計算とわり算を繰り返しています。

 

 

なお、

普通、このような言い方をしませんが、

 {\Large\frac{1}{5}} {\Large\frac{2}{5}}=  でしたら、

5 と 5 を示して、

「5÷5=、できる」、

「下、5」と言います。

 

これは、

基本の流れで、

すべての分数のたし算の

共通分母(最小公倍数)を

探し出すことができることを

説明するためです。

 

 

このように、

さまざまな 2つの分数のたし算の

共通分母を探す実況中継型リードから、

「大きい方の倍数」や、

「小さい方で割ること」や、

「基本の流れがあること」を、

子どもがつかみやすいところから、

つかんでいきます。

 

速いスピードの実況中継型リードや、

テキパキとした口調に、

こちら自身、注意しながら、

同じ基本の流れを見せます。

 

こちら自身の自分育てに集中することで、

不思議と、

子ども自身の自分育てが見えます。

 

もちろん、このようなことは、

体験知ですから、

繰り返し、子どもに、同じ基本の流れの

実況中継型リードを見せる体験から、

「あぁ、なるほど」、

「自分に集中しているからこそ、

子どもの変化がよく見える」と、

納得できることです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1749)、(分数  {\normalsize {α}} -669)