たし算から離れている子に、答えを出すだけの実況中継型リードを見せます。たし算に戻る誘いを含まないのに、子どもは、たし算に戻ります。自力です。

8+4=、7+6=、・・・のようなたし算 100問を、

練習しているときに、

他の何かに、気持ちが移り、

たし算に気持ちを戻すことを、

こちらが、積極的にリードして、

繰り返し、体験させます。

 

10回、20回と、

子どもに、体験させます。

 

 

こちらは、

計算が止まっている子を見たら、

止まっているたし算  7+6=  の

実況中継型リードを見せます。

 

7+6=  の 7 を示して、

「しち」と言って、

6 を示して、

「はち、く、じゅう、じゅういち、じゅうに、じゅうさん」と言って、

= の右を示して、

「ここ、じゅうさん(13)」と言います。

 

これだけの内容の実況中継型リードです。

 

こちらが、

自力で答えを出している様子を

実況中継型リードで見せているだけです。

 

たし算に気持ちを戻すような内容は、

この実況中継型リードには、

どこにもないのです。

 

 

それなのに、

こちらの実況中継型リードを見始めた子は、

たし算に気持ちを戻します。

 

たし算に気持ちを戻すような内容がない

実況中継型リードを見て、

たし算に気持ちを戻したのですから、

子どもの自力なのです。

 

これが、

子どもが体験していることです。

 

 

こちらにリードされて、

10回、20回と、

たし算に気持ちを戻すことを

子どもが体験すれば、

すべて、自力で、

たし算に気持ちを戻す体験です。

 

こうなっていますから、

10回、20回と、

たし算に気持ちを戻す体験から、

10回、20回と、体験知が積み重なり、

たし算に戻す力を持つ

何らかの体験知の塊が育ち始めます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1790)、(+-  {\normalsize {α}} -1013)