たし算の足し合わせる数と答えを組にして見せれば、左から右に見る視線のたし算と、上から下に見る視線のたし算が、同じ計算と納得できます。

5+4= を見たら、見ただけで、

答え9が浮かぶ感覚を持っている子です。

 

たし算の答えが浮かぶ感覚を持つまで、

5+4=9 のように、

5と4と9が、

横に、左から右に並んだ形を、

数百回や数千回は見ています。

 

横に、左から右に並んだ5と4と9の

5と4が、足し合わせる2つの数で、

9が、足し合わせた答えです。

 

この子に、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 75 \\ +\: 14 \\ \hline \end{array} }} \\ のような筆算の計算を教えます。

 

7と1を隠して、

5と4だけが、

 {\normalsize { \begin{array}{rr}\:\:5 \\ +\:\:\: 4 \\ \hline \end{array} }} \\ このように見えるようにします。

 

そして、

「ご足すし?」と子どもに聞きます。

 

5+4= のように横に並んでいれば、

見ただけで、答え9が浮かびます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr}\:\:5 \\ +\:\:\: 4 \\ \hline \end{array} }} \\ のように、

縦に、上から下に5と4が並んでいると、

5+4= と見た目の違いが大きくて、

5+4= と同じ計算に見えませんから、

答え9を出せません。

 

「ご足すし?」と聞いて、

一呼吸待ってから、

「く(9)」、

「ここ、く(9)」とリードします。

 

こちらが、

「ご足すし?」の答え9を代行して出して、

書くところを教えます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:5 \\ +\:\:\: 4 \\ \hline \:\:\:\:9\end{array} }} \\ と、

子どもに書かせてしまいます。

 

子どもが見慣れた 5+4=9 は、

5と4と9が、横に並んでいます。

 

初めて見る  {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:5 \\ +\:\:\: 4 \\ \hline \:\:\:\:9\end{array} }} \\ は、

5と4と9が、縦に並んでいます。

 

縦に並んだ2つの数字、

5と4を見せてから、

「ご足すし?」と聞いて、

答えを出せない子どもの代行で、

「く(9)」、

「ここ、く(9)」と教えて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:5 \\ +\:\:\: 4 \\ \hline \:\:\:\:9\end{array} }} \\ と書かせることを繰り返します。

 

すると、

横に並んだ 5+4=9 と、

縦に並んだ  {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:5 \\ +\:\:\: 4 \\ \hline \:\:\:\:9\end{array} }} \\ が同じであることに、

子どもは必ず気づきます。

 

縦に並んだ2つの数字  {\normalsize { \begin{array}{rr}\:\:5 \\ +\:\:\: 4 \\ \hline \end{array} }} \\ を見せます。

たし算の答えを出します。

縦並びに  {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:5 \\ +\:\:\: 4 \\ \hline \:\:\:\:9\end{array} }} \\ と書かせてしまいます。

 

たし算の足し合わせる2つの数と、

子どもに書かせた答えの3つの数を、

子どもに繰り返し見せるだけで、

じきに「あっ!」となります。

 

5+4=9 と、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:5 \\ +\:\:\: 4 \\ \hline \:\:\:\:9\end{array} }} \\ が、

同じたし算と気づきます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -016)、(+-  {\normalsize {α}} -013)