2けたの筆算のたし算で、繰り上がり数 1 を足し忘れています。繰り上がりのたし算を計算するときに、「繰り上がりがあっただろうか?」の後追いの計算は、足し忘れを起こします。繰り上がり数 1 が出たとき、「次のたし算で、1増やす」と決めれば、先回りして待ち伏せますから、足し忘れが減ります。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 48 \\ +\: 64 \\ \hline102\end{array} }} \\ と計算して、

「×(バツ)」が付きます。

 

「直さなければ・・」と、

子どもは思います。

 

そして、

「間違えた計算を直す」ゲームに取り組みます。

 

先に、「直す」との思い(意志)があって、

その後で、実際の行動です。

 

 

さて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 48 \\ +\: 64 \\ \hline112\end{array} }} \\ が正しい答えですから、

「間違えた計算を直す」ゲームのゴールは、

ハッキリとしています。

 

どのようにしたいのかの

望む結果がハッキリとしています。

 

この望む結果  {\normalsize { \begin{array}{rr} 48 \\ +\: 64 \\ \hline112\end{array} }} \\ を得るために、

手段を選択します。

 

自力で直すことも、

こちらに聞くことも、

選択できる手段です。

 

 

こちらに聞くことを選んだら、

聞きます。

 

「どうやったら・・?」のような聞き方をすれば、

「間違えた計算を直す」ゲームを

完成させたい気落ちを

こちらに伝えることができます。

 

「正しい答えに書き換えたい」から、

こちらを利用しようとしています。

 

 

「×(バツ)」の付いた  {\normalsize { \begin{array}{rr} 48 \\ +\: 64 \\ \hline102\end{array} }} \\ を、

「どうやったら・・?」と聞いた子は、

このようなことを、無意識にしていると、

こちらはハッキリと意識します。

 

つまり、

この子は、

直したい気持ちを持って、

直そうと決めていて、

こちらを利用しようとしていると、

こちらがハッキリと意識します。

 

すると、

この意識が、

こちらの教え方に出ますから、

子どもに何となくでしょうが

伝わります。

 

「自分は、このようなことから、

直し方を聞いている」のようなことを、

子どもは漠然と受け取ります。

 

子どもは、

このようなことも受け取りますから、

こちらがハッキリと意識しておきます。

 

 

それから、

直し方を見せます。

 

間違えた答えを書いたままにして、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 48 \\ +\: 64 \\ \hline102\end{array} }} \\ の 8 と 4 を示しながら、

「8+4=12」と計算して、

書いてある答え  {\normalsize { \begin{array}{rr} 48 \\ +\: 64 \\ \hline102\end{array} }} \\ の 2 を示して、

「合っている」、

「指、1」とリードします。

 

間違えた答えの直し方を見せています。

 

やっていることは、

間違えた答え  {\normalsize { \begin{array}{rr} 48 \\ +\: 64 \\ \hline102\end{array} }} \\ の書いてある問題を、

もう一度、計算することです。

 

見ている子は、

「計算し直している」と理解できて、

指を 1本伸ばします。

 

この子の今の繰り上がりのたし算は、

そうなった時に計算する

後追いになっています。

 

繰り上がり数 1 を指に取らせることで、

次のたし算の答えに、1 を足すと、

先に決めてしまって、

待ち伏せるように変わることが期待できます。

 

繰り上がり数 1 の足し忘れが、

起こった今だから、

後追いから、

先回りの待ち伏せ

入れ替わることを期待できます。

 

 

こちらはリードを続けます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 48 \\ +\: 64 \\ \hline102\end{array} }} \\ の 4 と 6 を示しながら、

「4+6=10」と計算して、

子どもが指に取った 1 を触って、

「1 増えて、11」としてから、

書いてある答え  {\normalsize { \begin{array}{rr} 48 \\ +\: 64 \\ \hline102\end{array} }} \\

102 の 1 と 0 を示して、

「ここ、11」とリードします。

 

直し方を教えています。

 

「ここ、間違い」と言いません。

 

このように言うことは、

直し方と、

まったく関係のないことです。

 

直し方は、

間違えた答えを書いたまま、

もう一度、計算して、

新しく出した答えに書き換えることです。

 

だから、

「ここ、11」とだけ言います。

 

 

見ていた子は、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 48 \\ +\: 64 \\ \hline112\end{array} }} \\ と書き直します。

 

そして、

「もう一度、計算するだけ・・」や、

「新しく出した答えを書けばいい・・」と、

自分がリードされてしたことを理解します。

 

(基本  {\normalsize {α}} -715)、(+-  {\normalsize {α}} -384)