2+5= を教えて、子どもに 2つのことだけを求めます。① 出した答えが、7 であることと、② 答えを出すスピードが、こちらと同じようであることです。実際に教えることで、さまざまな変化を体験知として知ることができます。

2+5=  の答えの出し方を子どもに教えて、

子どもに求めることは、

① 正しい答え 7 を出すことと、

② こちらと同じ程度の速い計算スピードです。

 

この 2つのことは、

同じようにできることを求めます。

 

 

そして、

言葉で教えることが難しい速いスピードを、

次のような実況中継型リードで伝えます。

 

2+5=  の 2 を示して、

「に」と言って、

+5 の 5 を示して、

「さん、し、ご、ろく、しち」と言って、

= の右を示して、

「ここ、しち(7)」と言います。

 

4~5秒の速いスピードです。

 

速いスピードの計算を見た子が、

2+5=7  と書いたら、

こちらは、すぐ、「そう」と、

スポーツの号令のように歯切れ良く言います。

 

 

この実況中継型リードでは、

2 を見て、

「に」と言って、

5 を見て、

「さん、し、ご、ろく、しち」と言って、

答え 7 を出します。

 

このような流れの一つ一つは、

答えを出すために

実際に行うことですが、

まったく同じようにすることを

子どもに求めません。

 

2 を見て、

3 を心に浮かべて、

5 を見て、

心の中で、

「さん、し、ご、ろく、しち」と数えて、

答え 7 を出してもいいのです。

 

あるいは、

こちらの実況中継型リードを見て、

刺激を受けた子が、

独自の方法で、

答え 7 を出していいのです。

 

 

でも、

出した答えが、7 であることと、

答えを出すスピードが、

こちらと同じように、

4~5秒であることの 2つは、

子どもに求めます。

 

と、

このようなことを読んで理解できたら、

教える体験の裏付けがありませんから、

知っただけの学習知です。

 

 

実際に、

2+5=  を、

速いスピードの実況中継型リードを見せて、

答えの出し方と、

速いスピードを教えます。

 

そして、

出した答えが、7 であることをチェックします。

 

また、

4~5秒で答えを出せることをチェックします。

 

 

出した答えが、7 であれば、

〇(丸)を付けて評価して認めます。

 

4~5秒で答えを出せるようなら、

「そう、いいよ」と評価して認めます。

 

 

答えが 7 以外であれば、

☓(バツ)を付けて、

自力で直させます。

 

答えを出すまでの時間が、

4~5秒よりも長ければ、

手短に「もっと速く」と、

速いスピードで言います。

 

 

このような感じで指導すれば、

教える体験から、

子どもの変化や、

こちら自身の内面の変化の

さまざまな体験知を得ることができます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1492)、(+-  {\normalsize {α}} -823)

 

関連:2023年11月27日の私のブログ記事

「全く同じようにすることを求めると、

子どもをコピー(同一)にしようとしています。

そうではなくて、2+5=  の答え 7 が同一で、

所要時間がほぼ同じである「一致」を求めます」。