子ども自身の周りの環境に、その変化の程度に応じて、影響を受けます。そして、取り組んでいる計算が、乱れます。実況中継型リードを見せて、戻せばいいのです。

8+4=、9+7=、・・・のたし算 100問を

子どもが計算しているとき、

次々に、

子どもの周りの環境は変化します。

 

例えば、

何かの物音が聞こえてくることです。

 

あるいは、

何かの影が、目に映ってくることです。

 

あるいは、

室温が変化することです。

 

 

このような周りの変化を、

気にするとはなく、気にして、

集中を切らせてボ~ッとしてしまうことや、

計算のスピードが遅くなることを、

周りの変化を気にする程度に対応して、

繰り返しています。

 

かなり気になる物音が聞こえてきたら、

集中を切らせて、

しばらくボ~ッとして、

「何だろう?」と、

思うとはなく思っています。

 

それほど気にならない物音でしたら、

一瞬のような短い時間

集中が切れるだけです。

 

かなり気になるではないものの

それほど気にならないではなく、

「何かが聞こえている」くらいでしたら、

集中は切れませんが、

計算のスピードが遅くなります。

 

 

この子が、

集中を切らせてボ~ッとしているとき、

「どうしたの?」と聞いても、

子どもは、

言葉にできないことなので困ってしまいます。

 

子ども自身、

自分が気にしている元を突き止めて、

「ほら、何かの物音が聞こえるでしょう」、

「何なのでしょうか?」と、

言葉にすることは、

とても難しいでしょう。

 

 

ですから、

集中が切れて止まっている問題

8+4=  の 8 を示して、

「はち」と言って、

+4  の 4 を示して、

「く、じゅう、じゅういち、じゅうに」と言って、

= の右を示して、

「ここ、じゅうに(12)」と言って、

子どもに、12 を、

8+4=12  と書かせて、

たし算の答えを出すことに参加させます。

 

何かの物音が聞こえていて、

気にするとはなく、気にしていることに、

まったく関わることなく、

実況中継型リードで、

何かの物音が聞こえている今、

たし算に参加させています。

 

こちらが実況中継型リードで出した 12 を、

子どもが書いたとき、

何かの物音を気にすることよりも、

次のたし算の答えを出すことを、

より強く気にするようになります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1629)、(+-  {\normalsize {α}} -912)