「2けた×1けた」の筆算のかけ算を、暗算形式に書いて、筆算のかけ算の計算の流れで計算させます。同じ計算を、難しくすることで、計算の流れを正確につかむようになります。

{\normalsize{\begin{array}{rr} 29 \\\:\times\:\:\: 3 \\ \hline \end{array}}}\\  は、

筆算の形で書かれたかけ算です。

 

{\normalsize{\begin{array}{rr} 29 \\\:\times\:\:\: 3 \\ \hline \end{array}}}\\  を、

29の段の九九 : 29×3=  と見ることは、

とても不自然です。

 

 

筆算のかけ算  {\normalsize{\begin{array}{rr} 29 \\\:\times\:\:\: 3 \\ \hline \end{array}}}\\  の計算自体は、

3×9=27  と、

3×2=6  の 2つの九九に、

6+2=8  の繰り上がりのたし算です。

 

そして、

子どもが筆算のかけ算に慣れたら、

{\normalsize{\begin{array}{rr} 29 \\\:\times\:\:\: 3 \\ \hline \end{array}}}\\  を、

暗算の形  29×3=  に書いて、

筆算のかけ算の計算のように

3×9=27  と、

3×2=6  の 2つの九九に、

6+2=8  の繰り上がりのたし算で

計算させることがあります。

 

暗算の形  29×3=  に書いて、

筆算のかけ算のように計算させると、

3×9=27  と、

3×2=6  の 2つの九九と、

6+2=8  の繰り上がりのたし算を

探し出すことが難しくなります。

 

しかも、

答えを書く位置も

探し出すことが難しくなります。

 

 

ですから、

筆算のかけ算  {\normalsize{\begin{array}{rr} 29 \\\:\times\:\:\: 3 \\ \hline \end{array}}}\\  を、

暗算の形  29×3=  に書いて、

筆算のかけ算のように計算させれば、

計算の流れ:

3×9=27、3×2=6、6+2=8  を、

正確につかむようになります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1758)、(×÷  {\normalsize {α}} -290)