の筆算のかけ算は、
3×9=27 、
3×2=6 、
6+2=8 の3回の計算から答えを出します。
3回の計算の最後の 6+2=8 が、
繰り上がりのたし算です。
この繰り上がりのたし算は、
1 を足すことから、
8 を足すことまで、
さまざまなのです。
でしたら、
3回の計算が、
2×8=16 、
2×3=6 、
6+1=7 ですから、
最後の 6+1=7 が,
1 を足すたし算です。
でしたら、
3回の計算が、
9×9=81 、
9×3=27 、
27+8=35 ですから、
最後の 27+8=35 が,
8 を足すたし算です。
さて、
このような筆算のかけ算の
繰り上がりのたし算は、
多くの子が、
大きく戸惑ってしまい、
たし算の答えを出せなくなるところです。
でも、
繰り上がりのある のような
筆算のかけ算まで進んだ子です。
たし算の答えが瞬時に出る
「たし算の感覚」を持っています。
だから、
繰り上がりのたし算 6+2= は、
答え 8 が、
瞬時に出るはずです。
でも実際は、
瞬時に答え 8 が、
出ないどころではありません。
6+2= の答え 8 を、
6 から、7、8 と 2回数えて、
出すこともできないのです。
ここまでひどい戸惑い方をしています。
こちらは、
驚かないのです。
のような
繰り上がりのあるかけ算を習うとき、
このような戸惑い方をすることを知っていて、
目の前の子がこうなったら、
「この子は戸惑っているだけ」と、
待ち構えているからです。
そして、
繰り上がりのたし算 6+2= の答えを
出せなくなっている子に、
「はち(8)」のように、
ただ答えだけを言うことや、
「しち、はち」と言うことで、
たし算 6+2= の答え 8 を
出してみせることで、
と書かせてしまいます。
答えを出せなくなっているたし算を、
手伝って教えているのではありません。
繰り上がりのたし算の答えを出せなくなるまで
ひどく混乱している戸惑いを
子どもが自力で乗り越えることを手伝っています。
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