たし算を、指で数えて計算している子を、正確に理解するための少しばかり面白い視点を、親にお伝えすることがあります。試しに、2 通りの方法で、たし算 10 問を計算していただいた後にです。

7+4=、8+6=、9+5=、6+8=、2+9=、

7+8=、9+4=、7+6=、8+9=、7+7=。

 

このようなたし算を、

指で数えて計算する子です。

 

例えば、

7+4= でしたら、

7 の次の 8 から、

8、9、10、11 と指で数えて、

答え 11 を出します。

 

8+6= でしたら、

8 の次の 9 から、

9、10、11、12、13、14 と指で数えて、

答え 14 を出します。

 

このような計算をしている子を、

正確に理解するための材料として、

少しばかり面白い視点を、

親にお伝えすることがあります。

 

10 分ほど時間をいただければ済むような

新しい視点を持つお手伝いです。

 

10 問のたし算を、

親に、普通に計算していただきます。

 

7+4=、8+6=、9+5=、6+8=、2+9=、

7+8=、9+4=、7+6=、8+9=、7+7=。

この 10 問です。

 

親は、

7+4= を見るだけで、

答え 11 が出ますから、

7+4=11 と書く時間を入れても、

1 問、1~2 秒でしょう。

 

10 問で、10~20 秒です。

 

続いて、

同じ 10 問、

7+4=、8+6=、9+5=、6+8=、2+9=、

7+8=、9+4=、7+6=、8+9=、7+7= を、

子どもと同じように、

指で数えて計算してもらいます。

 

7+4= を見たら、

答え 11 が出る親ですから、

指で数えると言っても、

答え 11 を知っているために、

指の使い方が雑になって、

子どもと同じようにはなりません。

 

そこで、

お子さんの計算を理解するために、

やや厳しい制限を守っていただきます。

 

例えば、

7+4= でしたら、

7 の次の 8 から、

ブツブツと声に出してつぶやきながら、

でも、早口で構いませんので、

8、9、10、11 と指で数えて、

計算していただきます。

 

こうすると、

7+4= の答え 11 が分かっていても、

子どもと同じように、

手間のかかる計算になります。

 

すると、

同じ 10 問、

7+4=、8+6=、9+5=、6+8=、2+9=、

7+8=、9+4=、7+6=、8+9=、7+7= を、

40 秒、50 秒になります。

 

しかも、

イライラしてきます。

 

このように、

2 通りの方法で、

7+4=、8+6=、9+5=、6+8=、2+9=、

7+8=、9+4=、7+6=、8+9=、7+7= を、

計算していただきます。

 

そして、

いくつかの新しい視点を持つお手伝いをします。

 

指で数える計算は、

言葉で説明することができます。

 

問題を見たら、

答えがでている計算は、

どのような計算なのかを

言葉で説明することができません。

 

計算していただきましたので、

ご自身の計算を思い返していただければ、

言葉で説明できるのかどうかを

探ることができます。

 

問題を見ただけで、

答えが出ている計算は、

言葉で説明することができないとしたら、

言葉で教えられないことになって、

だから、

誰かに教えてもらった計算ではないでしょう。

 

自分が、

このような計算をつかんだと考えるのが、

自然だと思うのですが、

いかがでしょうか?

 

であるとすれば、

子どもも、同じように、

自分でつかむしかないのでしょう。

 

自分でつかんだ計算であることを、

納得できたとして、

どのようにしたから、

つかめたのでしょうか?

 

アレコレと思い浮かぶでしょう。

 

仮説としてですが、

指で数える計算を、

ウンザリしていても続けたから、

指で数える前に答えが出るようになった・・と、

考えることもできそうです。

 

と、

このような新しい視点を持つお手伝いをします。

 

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