×( +2)= を計算する前に、
「計算順?」と、
計算順の指差しゲームに誘います。
① かっこの中の + 、
② 左の × の順に、
この子は、
無言で指し示します。
つまり、こちらが、
「計算順?」と誘うと、
「言われると思った・・」のような感じで、
待ち構えていたように、
1~2数秒間で、
+ と、× を指で示します。
正しい計算順です。
しかも、
1~2秒間の短時間で、
計算順を決めます。
この後で、
計算させます。
すると、
×( +2)=2 と計算します。
間違えています。
でも、
「こうすることもあるだろう」と思う間違い方です。
つまり、
計算自体は、
正しくできています。
問題が、×( +2)= ではなくて、
かっこを消し去った式、
×+2= であれば、
この子の答え 2 は、
正しい答えです。
問題 ×+2= の計算順は、
かっこを消し去ったために、
① 左の × 、
② 右の + に変わります。
この計算順で計算すれば、
×= が先で、
この後、
+2=2 となります。
繰り返しになりますが、
この子の ×( +2)=2 は、
問題 ×( +2)= から、
かっこを消し去った式、
×+2= を計算すれば、
正しい答えです。
この子の間違いは、
計算ではなくて、
自分が決めた計算の順番を、
守れないことなのです。
このようなことですから、
×( +2)=2 を、
この子に自力で直させても、
計算のミスではありませんから、
また同じ計算順で計算してしまい、
同じ答え 2 になってしまいます。
だから、
こちらが手伝って、
正しい計算順にリードします。
以下は、
リードの仕方の実例です。
間違えている答えを消さずに残して、
×( +2)=2 のまま、
問題 ×( +2)= を、
リードして計算します。
かっこの中の + を示して、
「これが、先」、
「+ を取り、2 を前に出し、2 が答え」と、
ここまでリードしたとき、
「もう分かった」となります。
自分が決めた計算順ではなかったことに、
ここまでのリードで気付きます。
こうなれば、
この子の育ちのために、
続きを、この子に任せます。
(基本 -677)、(分数 -285)