計算そのものの言葉の説明を取り去って、計算の一連の流れだけを、実況中継型リードで見せます。言葉で説明されたら理解しなければなりません。一連の計算の流れは、そっくりそのままつかまなければなりません。言葉を理解することから解放されるから、つかむことに専念できます。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:85 \\ -\: 〇〇\\ \hline \:56\end{array} }} \\  は、

繰り下がりのある虫食い算です。

 

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 85 \\ - \: 〇〇 \\ \hline \end{array} }} \\  の答えが 56 になっている

筆算のひき算です。

 

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:85 \\ -\: 〇〇\\ \hline \:56\end{array} }} \\  を教える実況中継型リードは、

見せているこちらの力量を

試されています。

 

言葉で説明することが難しい部分を

伝わりにくいのを承知で

言葉で説明します。

 

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:85 \\ -\: 〇〇\\ \hline \:56\end{array} }} \\  の一の位のひき算  5-〇=6  を

リードするこちらは、

最初に、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 85 \\ - \: 〇〇 \\ \hline \end{array} }} \\  だけを見ています。

ひき算の答え 56 を見ていません。

 

そして、

「ご引くこれは(5-これ=)」まで言った後、

初めて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:85 \\ -\: 〇〇\\ \hline \:56\end{array} }} \\  の一の位の答え 6 を見て、

「ろく(6)、引けない」と言います。

 

続けて、

「じゅうご引くこれ(15-これ)、ろく(6)」、

「これ、く(9)」と言います。

 

 

文言と、

こちらの動作の部分は、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:85 \\ -\: 〇〇\\ \hline \:56\end{array} }} \\  の答え 56 を無視して、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 85 \\ - \: 〇〇 \\ \hline \end{array} }} \\  の一の位の 5 と 〇 を示しながら、

「ご引くこれは(5-これ=)」です。

 

そして、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:85 \\ -\: 〇〇\\ \hline \:56\end{array} }} \\  の一の位の答え 6 を示して、

「ろく(6)、引けない」です。

 

続けて、

「じゅうご引くこれ(15-これ)、ろく(6)」と言った後、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:85 \\ -\: 〇〇\\ \hline \:56\end{array} }} \\  の一の位の 〇 を示して、

「これ、く(9)」です。

 

 

こちらが、

このように忙しく視線を移しながら

実況中継型リードを見せることで、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:85 \\ -\: 〇〇\\ \hline \:56\end{array} }} \\  の虫食い算ではなくて、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 85 \\ - \: 〇〇 \\ \hline \end{array} }} \\  の筆算のひき算を

計算していることを伝えることになります。

 

答えを出すための計算そのものではない

「繰り下がり」や、

「隣から、1 を借りて」や、

「5 を、15 にしてから引く」を

説明しないから、

子どもは、

この複雑な計算の流れを

こちらの実況中継型リードを見て、

つかむことができます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1575)、(+-  {\normalsize {α}} -876)