筆算のひき算の答えを、
上から下でも、
下から上でも、
引ける方から引いてしまう計算の仕方は、
体験知になっています。
例えば、
の一の位は、
上から下を、6-2=4 と引いて、
と書きます。
あるいは、
の一の位は、
下から上を、7-6=1 と引いて、
と書きます。
この計算は、間違いです。
筆算のひき算の計算の仕方が、
引ける方から引くことは、
体験知です。
「上から下を引きます」、
「引けないときは、隣から 1 借りて、
引けるようにしてから、引きます」と、
言葉で、教えても、
学習知になるだけです。
引ける方から引く体験知は、
少しも変わりません。
の一の位の計算を、
8-2=6 と引いて、
と書く計算の仕方のままです。
体験知の計算の仕方を
入れ替えたいのでしたら、
言葉で教える学習知にしても
効果はありません。
の一の位の 2 と 8 を示して、
「2-8=、引けない」、
「12-8=4」と言って、
8 の真下を示して、
「ここ、し(4)」と言って、
と書かせてしまうような
かなり強引な実況中継型リードを見せて、
上から下を引く体験を積み重ねさせます。
このようにして、
新たに、
上から下を引く体験を積み重ねたとき、
そして、
ある量の体験が積み重なったとき、
「下から上を引く体験知」が、
「上から下を引く体験知」に入れ替わります。
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