( + )÷15 や、
(2- )× や、
(2- )÷ や、
×4- や、
1÷3- の四則混合の計算があります。
小学算数の計算のまとめのような計算です。
分数の +・-・×・÷ を計算できます。
こうなってから、四則混合を習います。
そして、
四則混合で習うことは、
一つです。
計算順を決めて、
その順に計算していくことです。
( + )÷15 でしたら、
かっこの中の + が先、外の ÷ が後の
計算順です。
×4- でしたら、
左の × が先、右の - が後の計算順です。
子どもはじきに、
計算順を決めることができるようになります。
ところが、
できたはずの
分数の +・-・×・÷ の計算で、
大きく混乱する子が多いのです。
さて、
( + )÷15 の1番目の計算の
+ は、通分して、
+= と計算します。
この答え から、
2番目の計算 ÷15 を、
15 を、 の分数にして、
÷=× のかけ算に変えて、
途中約分して、
×= と計算します。
また、
(2- )× の1番目の計算の
2- は、2 を、1+1 に分けて、
右の 1 を、 の分数に変えると、
2=1 に変わり、
2-=1-=1 と計算できます。
この答え 1 から、
2番目の計算 1× を、
帯分数 1 を、仮分数 に変えて、
1×=× としてから、
途中約分して、
×= と計算します。
このように、
分数の +・-・×・÷ を
キチンと区別して計算するのですから、
何が何か分からなくなるのが普通です。
とても混乱します。
ですが、
いいことです。
大きく混乱して、
分数の +・-・×・÷ の計算が、
ゴチャゴチャになってしまったら、
そのゴチャゴチャの気持ちを
ソックリそのまま受け入れてしまえばいいのです。
つまり、
大きく混乱した気持ちの悪い状態を、
受け入れる広い心を育てるチャンスなのです。
中学の数学や、
高校の数学になると、
もっともっと大きく混乱することがあります。
中学数学の前の
小学算数の計算の総まとめの分数の四則混合で、
やや大きな混乱を体験することで、
ゴチャゴチャの気持ちを受け入れるだけの
少し広い心を持つ練習をできます。
少し、心を広げると、
分数の +・-・×・÷ の計算を
区別できなくなったゴチャゴチャの状態を、
受け入れることができます。
大きく混乱した子が、
こちらが計算してみせる実況中継を見ることで、
少しずつ、
分数の +・-・×・÷ の計算を
区別できるようになって、
心に受け入れたゴチャゴチャの状態が、
少しずつ整然とした状態に変わることを
体験できます。
こちらは、
子どもがゴチャゴチャになった状態を
とても貴重な体験をしていると
穏やかに解釈して、
必ず、少しずつ落ち着くと知っていて、
諦めずにリードし続けます。
グチャグチャな混沌から抜け出る
貴重な体験を子どもがしていると、
こちらが落ち着いていれば、
子どもはじきに混乱から抜け出てしまいます。
(基本 -226)、(分数 -074)