小学算数のまとめの計算:四則混合で、分数の +・-・×・÷ の計算が区別できなくなって、ゴチャゴチャに混乱したら、とてもいいことです。心を広げる体験ができます。

 {\Large\frac{1}{9}} {\Large\frac{1}{6}} )÷15 や、

(2- {\Large\frac{1}{4}} )× {\Large\frac{8}{21}} や、

(2- {\Large\frac{5}{6}} )÷ {\Large\frac{7}{8}} や、

 {\Large\frac{2}{3}}×4- {\Large\frac{2}{3}} や、

 {\Large\frac{1}{3}}÷3- {\Large\frac{5}{18}} の四則混合の計算があります。

 

小学算数の計算のまとめのような計算です。

 

分数の +・-・×・÷ を計算できます。

こうなってから、四則混合を習います。

 

そして、

四則混合で習うことは、

一つです。

 

計算順を決めて、

その順に計算していくことです。

 

 {\Large\frac{1}{9}} {\Large\frac{1}{6}} )÷15 でしたら、

かっこの中の + が先、外の ÷ が後の

計算順です。

 

 {\Large\frac{2}{3}}×4- {\Large\frac{2}{3}} でしたら、

左の × が先、右の - が後の計算順です。

 

子どもはじきに、

計算順を決めることができるようになります。

 

ところが、

できたはずの

分数の +・-・×・÷ の計算で、

大きく混乱する子が多いのです。

 

さて、

 {\Large\frac{1}{9}} {\Large\frac{1}{6}} )÷15 の1番目の計算の

 {\Large\frac{1}{9}} {\Large\frac{1}{6}} は、通分して、

 {\Large\frac{2}{18}} {\Large\frac{3}{18}} {\Large\frac{5}{18}} と計算します。

 

この答え  {\Large\frac{5}{18}} から、

2番目の計算  {\Large\frac{5}{18}}÷15 を、

15 を、 {\Large\frac{15}{1}} の分数にして、

 {\Large\frac{5}{18}}÷ {\Large\frac{15}{1}} {\Large\frac{5}{18}}× {\Large\frac{1}{15}} のかけ算に変えて、

途中約分して、

 \require{cancel}\displaystyle {\frac{\begin{matrix}1\\\cancel{5}\end{matrix}\,}{18}}× \require{cancel}\displaystyle {\frac{1}{\begin{matrix}\cancel{15}\\3\end{matrix}\,}} {\Large\frac{1}{54}} と計算します。

 

また、

(2- {\Large\frac{1}{4}} )× {\Large\frac{8}{21}} の1番目の計算の

2- {\Large\frac{1}{4}} は、2 を、1+1 に分けて、

右の 1 を、 {\Large\frac{4}{4}} の分数に変えると、

2=1 {\Large\frac{4}{4}} に変わり、

2- {\Large\frac{1}{4}}=1 {\Large\frac{4}{4}} {\Large\frac{1}{4}}=1 {\Large\frac{3}{4}} と計算できます。

 

この答え 1 {\Large\frac{3}{4}} から、

2番目の計算 1 {\Large\frac{3}{4}}× {\Large\frac{8}{21}} を、

帯分数 1 {\Large\frac{3}{4}} を、仮分数  {\Large\frac{7}{4}} に変えて、

 {\Large\frac{3}{4}}× {\Large\frac{8}{21}} {\Large\frac{7}{4}}× {\Large\frac{8}{21}} としてから、

途中約分して、

 \require{cancel}\displaystyle {\frac{\begin{matrix}1\\\cancel{7}\end{matrix}\,}{\begin{matrix}\cancel{4}\\1\end{matrix}\,}}× \require{cancel}\displaystyle {\frac{\begin{matrix}2\\\cancel{8}\end{matrix}\,}{\begin{matrix}\cancel{21}\\3\end{matrix}\,}} {\Large\frac{2}{3}} と計算します。

 

このように、

分数の +・-・×・÷ を

キチンと区別して計算するのですから、

何が何か分からなくなるのが普通です。

 

とても混乱します。

 

ですが、

いいことです。

 

大きく混乱して、

分数の +・-・×・÷ の計算が、

ゴチャゴチャになってしまったら、

そのゴチャゴチャの気持ちを

ソックリそのまま受け入れてしまえばいいのです。

 

つまり、

大きく混乱した気持ちの悪い状態を、

受け入れる広い心を育てるチャンスなのです。

 

中学の数学や、

高校の数学になると、

もっともっと大きく混乱することがあります。

 

中学数学の前の

小学算数の計算の総まとめの分数の四則混合で、

やや大きな混乱を体験することで、

ゴチャゴチャの気持ちを受け入れるだけの

少し広い心を持つ練習をできます。

 

少し、心を広げると、

分数の +・-・×・÷ の計算を

区別できなくなったゴチャゴチャの状態を、

受け入れることができます。

 

大きく混乱した子が、

こちらが計算してみせる実況中継を見ることで、

少しずつ、

分数の +・-・×・÷ の計算を

区別できるようになって、

心に受け入れたゴチャゴチャの状態が、

少しずつ整然とした状態に変わることを

体験できます。

 

こちらは、

子どもがゴチャゴチャになった状態を

とても貴重な体験をしていると

穏やかに解釈して、

必ず、少しずつ落ち着くと知っていて、

諦めずにリードし続けます。

 

グチャグチャな混沌から抜け出る

貴重な体験を子どもがしていると、

こちらが落ち着いていれば、

子どもはじきに混乱から抜け出てしまいます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -226)、(分数  {\normalsize {α}} -074)