+= を、
計算の仕方の見本にします。
そして、
問題 += を計算します。
子どもへの指導は、
シンプルにします。
+= を示して、
「これ、見て」、
問題 += を示して、
「計算して・・」です。
多くの子が、
+= と計算できます。
計算した子に聞きます。
「どうやったの?」です。
個性豊かに、
その子らしい言葉で、
自分の計算を説明してくれます。
例えば、
+= の 1 と 2 を順に示して、
「これとこれ、足して、3」、
答え の下(分母) 5 を示して、
「下、このまま」のような感じです。
さて、
このような流れの学び方で、
最も重要なことは、
疑問文「どうやったの?」です。
見本 += を、
正しいと受け入れる態度も大事です。
問題 += の答えを出す目的で、
+= の計算の仕方を理解して、
+= の計算に利用しようとする作法も大事です。
「どうやったの?」と問われて、
自分がした計算 += を
言葉にする取り組み方も大事です。
これらと比べても、
最も重要なことは、
疑問文「どうやったの?」を持つことです。
実は、
「どうやったの?」は、
子どもを、先生役にできます。
自分の計算 += に、
「どうやったの?」と問われていますから、
子どもは、
心の中で、自動的に、自然に、
どのように計算したのかを考えます。
そして、
自分の計算 += を、
「1+2=3」や、
「下、5 のまま」のような言葉にします。
それから、
「どうやったの?」と聞いたこちらに、
「あのね、この 1 と 2 を足して・・」のように、
説明します。
子どもは意識していませんが、
自分がした計算を説明しているのですから、
先生役を演じています。
「どうやったの?」と問えば、
このように、自動的に自然に、
計算した子に、
先生役を演じさせることができます。
子どもは、
意識していないままに
先生役を演じて、
分数のたし算 += の計算の仕方を、
教えてくれます。
教えている・・と、
子どもは意識していないままに、
+= の計算の仕方を、
こちらに教えることで、
実は、
子ども自身、学びを深めています。
先生役を、
意図せずにしている子どもは、
計算の仕方を言葉にして、
こちらに説明することで、
子ども自身、
「出す学び」で学びます。
「どうやったの?」は、
さまざまに応用可能です。
その一つは、
学校から帰宅した子に、
何を学んだのかを聞くことです。
新しく分かったことや、
新しく習ったことや、
新しくできるようになったことを聞きます。
学校で学んだことを話す子が、
そうとは意識していない先生役です。
子の話を聞く親は、
良い生徒役です。
意識して熱心な聞き手になります。
先生役の子を、
評価するのでもなければ、
助言するのでもなく、
熱心に聞いて、
習うことに徹します。
これだけのことで、
子どもは、
その日の学校の学びを深めることができます。
子どもは学校で、
生徒役です。
「入れる学び」で学びます。
帰宅して、
親に、先生役になって、
学校での学びを話すとき、
「出す学び」で学びます。
「入れる学び」の学びよりも、
「出す学び」の学びの方が、
積極的ですから、深いようです。
(基本 -432)、(分数 -170)